中京大学世界史（2023）の入試対策、過去問分析、おすすめ参考書や問題集は？

と思っている高校生や浪人生のみなさん！

今回は「中京大学世界史（2023）の入試対策と過去問分析、おすすめ参考書や問題集は？」についてみていきますよ。

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中京大入試過去問分析・教科別勉強法

中京大学世界史の配点、試験範囲、難易度は？

ア　中京大学世界史の配点は？

→全体の25～30％前後の配点

中京大学の世界史は工学部以外の学部で試験範囲となっています。

そして学部ごとに世界史の配点を見ていくと、

となっています。

イ　中京大学世界史の難易度・解答時間・出題範囲は？

→難易度はやや難しめ

中京大学の世界史は大問が4題で試験時間は60分です。

また、解答の形式は、

となっています。

そして、よく出るジャンルとしては、

となっています。

そして中京大世界史の難易度は標準レベルです。

私大の入試では難しい問題もありますが、まずは教科書の内容をつかむことから始めるようにしましょう。

中京大学世界史（2022）の過去問分析は？

下の過去問分析で出てくるページ数は山川出版社の「詳説世界史B」のページ数に対応しています。

また、太字の用語は特に重要な用語です。

なお、下で解説している問題はM方式（2022）の問題となっています。

ア　2022年中京大学世界史（第1問・中東の歴史）

→やや細かい内容が多く出題された

第1問は「セルジューク朝とオスマン帝国」がテーマの問題でした。

問1

(1)　トゥグリル＝ベクはセルジューク朝をおこしました。（P106）

(2)　ニザール＝アルムルクは主要都市に学院を建設しました。（P106)

(3)　オスマン帝国はアドリアノープルを首都にしました。（P193)

(4)　バヤジット1世はニコポリスの戦いでバルカン諸国などを撃破しました。（P193)

(5)　非ムスリムの宗教共同体をミッレトといいました。（P195)

問2　1922年にスルタン制は廃止されました。(P353)

問3　イクター制はブワイフ朝で導入されました。（P110）

問4　イェルサレム王国は第1回十字軍によって建国されました。(P138)

問5　ティムールはアンカラの戦いでオスマン軍を破り、バヤジット1世を捕虜としました。(P192)

問6　メフメト2世（ビサンツ帝国を滅ぼす）→セリム1世（マムルーク朝を滅ぼす）→スレイマン1世（プレヴェザの海戦でスペインなどの連合艦隊を破る）。(P193～194)

イ　2022年中京大学世界史（第2問・ヨーロッパ史）

→第1問に続き、やや細かい内容が出題された

第2問は「17～18世紀のヨーロッパ史」がテーマの問題でした。

問1

(1)　マザランはルイ14世の前半の宰相です。（P220）

(2)　やや難易度の高い問題です。

(3)　ルイ14世は孫がフェリペ5世としてスペイン王につくことを各国に認めさせました。（P228)

(4)　フリードリヒ＝ヴィルヘルム1世のときに絶対王政の基礎が築かれました。（P228)

(5)　オーストリアはカルロヴィッツ条約をオスマン帝国と結びました。（P283)

問2　議会派の中で国王との戦いを徹底しようとしたのが独立派で、より穏健で立憲王政を目指そうとしたのが長老派です。またクロムウェルは急進的な主張をしていた水平派を弾圧しました。(P224～225)

問3　ルイ14世は王権神授説を主張していたボシュエを重用しました。（P227）

問4　チャールズ2世の治世時に恣意的な逮捕・投獄を禁じる人身保護法が制定されました。(P225)

問5　ユトレヒト条約によりイギリスはスペインからジブラルタルを得ました。(P228)

問6　エカチェリーナ2世はラクスマンを使節として日本に派遣しました。(P231)

ウ　2022年中京大学世界史（第3問・太平洋諸島の歴史）

→受験生があまり勉強しないであろう地域から出題された

第3問は「17世紀以降の太平洋諸地域の歴史」がテーマの問題でした。

問1

(1)　やや細かい内容の問題です。

(2)　クックは太平洋探検を行いました。(P281)

(3)　ニュージーランドでは先住民マオリ人の抵抗が武力でおさえこまれました（P318)

(4)　日本は真珠湾とマレー半島のイギリス領を攻撃して、アメリカとイギリスに宣戦しました。（P366)

(5)　アメリカ軍は日本軍をガダルカナル島から撤退させました。（P368)

問2　ウェストミンスター憲章によりオーストラリアは本国との対等な関係が法制化されました。(P342)

問3　ハワイの最後の女王はリリウオカラニです。（P319）

問4　マッキンリーが大統領であった時期にアメリカ＝スペイン戦争が起きました。(P314)

問5　やや細かい内容の問題です。

問6　政治・経済の内容ですが、消去法で答えを出すことができます。

エ　2022年中京大学世界史（第4問・近代史）

→第二次世界大戦に関する内容が出題された

第4問は「第二次世界大戦」がテーマの論述問題でした。

問1

(1)　ミュンヘン会談ではスデーテン地方のドイツへの割譲を認められました。(P363)

(2)　チェコの首都はプラハです。

(3)　ドイツはポーランドに対してダンツィヒとポーランド回廊を要求しました。（P364)

問2　イギリスやフランスはドイツに対して宥和政策をとっていました。(P363)

問3　ヒトラーのはチェコスロヴァキア解体を強行して、西半分のベーメン・メ―レンを保護国として併合し、東半分のスロヴァキアを保護国としました。（P363）

問4　マッキンリーが大統領であった時期にアメリカ＝スペイン戦争が起きました。(P314)

問5　ポーランド回廊とはヴェルサイユ条約で国際連盟管理下の自由地域となっていた場所のことです。

問6　地理の問題です。場所をしっかりと覚えていきましょう。

問7　ドイツは独ソ不可侵条約を無視して独ソ戦を始めました。(P365)

問8　やや細かい内容の問題です。

ア　高３の１学期まで

→今まで習った内容の復習＋定期テストの勉強をしていこう

高３の１学期から本格的に世界史の受験勉強を始めていきます。（高1･2の間は定期テストの勉強だけでOKです。）

とはいえ、現役生の場合はまだ全ての時代を習ってはいません。

そのため、1学期の間は、

といったことをやっていくようにして下さい。

また具体的な勉強方法は、

などです。

歴史の流れをおさえることや、用語を暗記することによって、その後の問題演習がスムーズに行くようになります。（中京大の世界史は教科書の下にある注釈の内容が聞かれることがありますので、隅々まで読み込むようにしましょう。）

なお、中京大の世界史は細かい内容の用語が問われる問題もあります。

しかし、いきなりそのようなレベルまでも覚えてしまうと一通り終えるのに時間がかかってしまいます。

ですので、最初は教科書の太字レベル（共通テストレベル）の用語を完璧にし、その後に細かい内容の用語を覚えていくようにしましょう。

イ　夏休み

→まずは基本的な問題集を使って知識の確認をしていこう

夏休みからは本格的に世界史の問題演習をしていきます。

ただ、いきなり入試レベルの問題を解くのではなく、最初は基本的なレベルのものからやっていくといいでしょう。

それはこの段階で問題を解く目的は、「一問一答で身につけた知識が定着しているかどうかを確認する」ためだからです。

ですので、最初から難しい問題集をやってしまうと挫折することに成りかねないので気を付けましょう。

また、最初の1冊としておすすめなのが、「はじめる世界史」です。

この問題集のレベルは共通テスト～MARCH・関関同立レベルで、全部で65のテーマに分かれています。

そして、テーマごとに問題が並んでいるため、学校で習ったところまでを復習したり、苦手な単元を集中的に克服したりといった使い方をすることができます。

夏休みの間に習ったところまでをしっかりと復習するようにしましょう。

また、問題演習が終わり、時間に余裕のある人は、

をやっていくといいでしょう。

ウ　秋～入試直前

→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう

秋以降は問題演習がメインとなります。

中京大学の世界史はマークシート形式の問題形式です。

そのため、共通テストを受験するしないに関係なく、共通テスト（センター試験）の過去問を解くことをおすすめします。

それは、

といったことがあるからです。

そのため、共通テストの過去問や予想問題集をまずは解くようにしましょう。

その後は、

などして力をつけていくようにして下さい。

中京大学の世界史の問題は南山や愛大と比べると、細かい内容が問われる問題が多めです。

そのため入試で高得点を取るには一問一答集をやり込む必要があります。

また、問題を解いてあまりできなかった単元は教科書や参考書を読み返したり、一問一答で用語の復習をしたりしてください。