と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「共通テスト物理基礎(2024)の対策と勉強法、過去問題解説、おすすめ参考書と問題集は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
共通テスト教科別勉強法
①英語リーディング | ②英語リスニング | ③数学ⅠA | ④数学ⅡB |
⑤現代文 | ⑥古文 | ⑦漢文 | ⑧物理基礎 |
⑨化学基礎 | ⑩生物基礎 | ⑪地学基礎 | ⑫物理 |
⑬化学 | ⑭生物 | ⑮世界史B | ⑯日本史B |
⑰地理 | ⑱現代社会 | ⑲倫理 | ⑳政治・経済 |
㉑倫理・政経 |
共通テスト物理基礎(2023)の平均点と出題範囲、難易度は?
【動画】共通テスト物理基礎の過去問分析(2023)とおすすめ勉強法は?(最初の20秒くらい映像がボケていますが、その後は普通に見ることができます。)
ア 共通テスト物理基礎(2023)の平均点、難易度や出題範囲は?
→2023年の共通テストは大幅に易しくなった
下の表は2023年の共通テスト物理基礎の問題傾向や難易度についてです。
難易度 | 昨年より難化 |
出題分野 | (1)小問集合(16点) (2)力学(18点) (3)電気(16点) |
平均点 | 29.37点 |
2023年の共通テスト物理基礎の難易度は前年度に比べてやや難しくなりました。
とはいえ、前年度の2022年の共通テストの平均点が30.40点ですので、今後は平均点は30点前後に落ち着きそうです。
また今回の問題は考察問題や対話文問題などはなく、教科書に出てくるような典型問題が多く出題されました。
そのため、普段の定期テストなどで高得点を取っていた人は解きやすい問題だったように思えます。
物理基礎は計算問題が中心になります。
他の科目に比べて暗記量は少ないため、短い時間で完成させることができます。
ただし、本質的なことが分かっていないと高得点を取ることができません。
また、物理基礎に特化した参考書や問題集の数が少ないこともネックになってきます。
イ 前年度2023年の共通テスト物理基礎の過去問題の分析や解説は?
→全体的に解きやすい問題が多かった
【動画】【解説】2023共通テスト物理基礎<本試験>
A 第1問(小問集合・16点)
問1 運動方程式に関する問題です。
問2 弾性力による位置エネルギーに関する問題です。最初にそれぞれのおもりの使らのつり合いを考えてから解くようにしましょう。
問3 熱力学第一法則に関する問題です。
問4 うなりに関する問題です。
B 第2問(力学・18点)
問1 表を読み取ればできる問題です。
問2 速さは一定の割合で増えます。
問3 実験ア~ウの鉛直方向の加速度はどれもg(重力加速度)であるため同時に落ちます。また水平方向の初速度が大きいほど力の合力は大きくなります。
問4 まず自由落下の式からtを求め、それを鉛直投げ上げの式に代入して求めます。
問5 床に到達するまでの時間が同じであるため、小球Bの最高点の高さは小球Aよりも低いことがわかります。
また、位置エネルギーは全て運動エネルギーに代わるため、位置エネルギーの大小は高さに比例します。
C 第3問(電気・16点)
問1 知識問題で易しめの問題です。
問2 一般家庭は1日に18kwhの使用です。一方でグラフから風力発電機は1時間に18kwの電気を発生することができます。
問3 P=I2RもしくはP=IVの式に代入して求めることができます。
問4 変圧器は電磁誘導の性質を使った装置です。また電圧の比はコイルの巻き数に比例します。
共通テスト物理基礎(2024)で9割取るための勉強法は?<高1・2編>
高1・2の間は、物理基礎の共通テスト対策は特にやる必要はありません。
ですが、学校の定期テストの勉強はしっかりとやるようにしましょう。
学校で使っているセミナーやアクセスなどの教材の内容をテストがあるたびごとに完璧にしていけば基本的な力はついていきます。
また、高1・2の時期の受験勉強は英語と数学(文系数学・理系数学)を中心に進めるようにしましょう。
それは、この2教科は範囲が広いため仕上がるのに時間がかかるからです。
そのため、物理基礎の共通テスト対策は高3になってから始めるようにしましょう。
共通テスト物理基礎(2024)で9割取るための勉強法は?<基礎固め>
ア 共通テスト物理基礎のおすすめ勉強法①(「高校物理基礎の解き方をひとつひとつわかりやすく」を解く)
→数学の「チャート式」のような構成になっていて使いやすい
高3の春からは物理基礎の共通テスト対策を始めていきます。
そして、物理基礎の基礎固めとして使う教材は「高校物理基礎の解き方をひとつひとつわかりやすく。改訂版」がおすすめです。(似たような本として「高校物理基礎をひとつひとつわかりやすく。改訂版」がありますので間違いないようにしてください。)
この本をおすすめする理由は、
・易しめの問題(基本問題)が中心に載っていて基礎固めに最適
だからです。
ですので、物理基礎を一から解きなおしたい人はここからやっていくといいでしょう。
そして、この本の内容をマスターすれば教科書レベルの問題はほぼできるようになります。
イ 共通テスト物理基礎のおすすめ勉強法②(「リードLightノート物理基礎」を解く)
→問題量が多く、問題演習に最適
A リードLightノート物理基礎の特徴は?
「高校物理基礎の解き方をひとつひとつわかりやすく。改訂版」が終わったら、やや難しめの問題集に取り掛かっていきます。
物理基礎に特化した問題集はあまり多くありませんが、その中でおすすめなのが「リードLightノート物理基礎」です。
この問題集は基礎~やや難レベルの問題が載っており、かつ問題数が多いのが特徴です。
また、「リードLightノート物理基礎」は、
②リードB 基礎CHECK
③リードC 例題+Let‘sTry+編末問題
の構成となっています。(リードCの例題の解き方は動画授業で見ることができます。)
そして、問題を解く順番は、「第1章リードA→第1章リードB→第1章リードC→第2章リードA・・・」と順番に解くのではなく、「第1章リードA→第2章リードA→第3章リードA・・・」がおすすめです。
それは、このように解くことで最初から最後まで何周も回せるため、頭の中に知識が残りやすくなるからです。
解き方を工夫して効率よく勉強が進めるようにしましょう。
B リードLightノート物理基礎の使い方は?
①用語の意味や公式を覚える
「リードLightノート物理基礎」の使い方は、まずは各章の「リードA(まとめ)」部分を読んで、今まで習った内容を思い出すところから始めましょう。
ただ、まとめを読んでも分からない内容がある場合は、「きめる!共通テスト物理基礎」のような参考書を使い、理解をするようにしてください。
また、まとめ部分をただ読んで終わりではなく、ここで用語の意味や公式をしっかりと覚えるようにしましょう。
それは用語の意味や公式を知らないとできない問題があるからです。
例えば、2023年の共通テストの問題の「変圧器」の問題では、変圧器は電磁誘導の性質を使った器具であることが問われました。
しかし、これは「変圧器とはどのような装置か?」というのを知っていればできる問題です。
ただ、多くの受験生は言葉の意味を覚えようとしません。
そのため、このタイプの問題が出てくると苦戦してしまうのです。
みなさんはそうならないように、まずは定義や公式をしっかりと覚えるようにしましょう。
②計算問題の解き方が説明できるようにする
リードAのまとめ部分を読んだら、次にリードBの問題を解いていきます。
ここは公式などをしっかりと覚えていればスラスラと解くことができるでしょう。
そして、全ての単元のリードBを終えたら、「リードC(基本問題)」を解いていきます。
リードCは例題とLet‘sTryの問題に分かれています。
ですので、まずは例題を一通り解くようにして下さい。
なお、例題には解説が動画授業でも見ることができますので、全ての例題の解き方を完全に理解するようにしましょう。(人に説明できるレベルまで理解度を高めることが大事です。)
その後は、Let‘sTryを解いていきます。
「リードLightノート物理基礎」に載っている問題は基本的な内容が中心ですので、全ての問題が完璧にできるようになるまで繰り返し解くようにして下さい。
ここで理解度が不十分だと、過去問演習をしても思うように点数が伸びません。
共通テスト物理基礎(2024)で9割取るための勉強法は?<過去問演習期>
ウ 共通テスト物理基礎のおすすめ勉強法③(センター試験の過去問を解く)
→まずはセンター試験の問題を解こう
A どの問題集から始めるべきか?
共通テストに比べるとセンター試験は問題の難易度が若干易しめです。(知識があればできる問題が多いため)
そのため、最初は赤本や黒本などを使ってセンター試験の過去問を解いていきましょう。
そこである程度の点数が取れれば順調に勉強が進んでいるといえます。
一方であまり点数が取れない場合は、再度参考書や問題集に戻って復習をするようにしましょう。
共通テストの物理基礎は他の基礎科目(化学基礎・生物基礎・地学基礎)に比べると範囲が狭いため、短時間で仕上げることがでいます。
ただし、理解をしていないと高得点をとることはできませんので、まずはしっかりと理解をするようにしましょう。
そして2020年までのセンター試験の過去問(本試験・追試験)を解き終えたら、仕上げに2021~2023年の共通テストの問題を解くようにして下さい。
B いつから過去問演習を始めるべきか?
赤本や黒本でセンター試験の過去問を解き始める時期は、夏休み~秋くらいがおすすめです。
それは、この時期には全統共通テスト模試や駿台ベネッセ共通テスト模試などの共通テスト模試があるからです。
模試に向けて勉強を進めることで計画的に勉強をすることができます。
ですので、模試がある直前にある程度センター試験や共通テストの過去問を解き終わっている状態に仕上げるようにしましょう。
C 共通テスト物理基礎の過去問を解いたら必ず復習をしよう
共通テストの過去問を解いた後に丸付けをして終わりという状態になっていませんか?
そのやり方では成績を伸ばすことができません。
大事なのは復習です。
例えば過去問を解いて「波動」の単元ができなかったとすると、波動の復習をしない限りいつまでたってもできるようにはなりません。
問題を解いた後に解説を読むことはもちろんですが、時にはリードLightノート物理基礎などの問題集に戻って復習をすることも大事です。
過去問を解く意味は「自分の弱点分野を把握する」ことです。
ですので、過去問を解いた後は必ず復習をするようにしましょう。
エ 共通テスト物理基礎のおすすめ勉強法④(予備校の予想問題集を解く)
→最初は東進、河合がおすすめ
次に各予備校が出している予想問題集を解いていきます。
各予備校が出している予想問題集の特徴としては、
②東進 難易度は本試験レベル。解説動画がついている。
③代ゼミ 難易度は教科によってバラツキがある。大きな書店でないと売っていない。
④駿台 難易度は難しめ。
⑤Z会 難易度はかなり難しい。大きな書店でないと売っていない。
となっています。
そのなかでおすすめは、河合塾と東進です。
河合塾のものは前年度の全統共通テスト模試(全3回)が載っており、全統共通テスト模試対策にもなります。
また東進のものはオリジナルの模試が5回分載っており、かつ動画では共通テスト物理基礎の勉強法について詳しく説明がされています。
まずはこの2冊の問題集から解き、時間に余裕のある人や難しめの問題を解きたい人は駿台の問題を解いていけばいいでしょう。(駿台の問題集はややレベルが上がります。)
また、共通テスト本番直前には「予想問題パック」も出ますので、力試しにこちらの問題集も解いてみてください。
共通テストが始まってまだ日が浅いため、過去問があまりありません。
そのため、予想問題集を積極的に解くようにしましょう。
また、この時期の問題演習に気を付けるべきことは以下の通りです。
①問題を解くときは必ずマークシートにマークするようにする
過去問や予想問題集を解くときは必ずマークシートにマークするようにしてください。
それは塗りつぶす時間を踏まえた上で解かないと入試本番では時間が足りなくなってしまうからです。
また、普段からマークを塗りつぶすことをやっておくことで、入試本番でマークミスなどを防ぐことができます。
②捨て問題を見極める練習をする
共通テストでは易しい問題と難しい問題が混ざっています。
そのため難しい問題に時間をかけすぎてしまうと最後までいかずに思ったような点数が取れないことになりかねません。
そうならないためにも、過去問演習をするときには難しい問題が出てきたときの対応に慣れるようにしましょう。
それをすることでできる問題から解くことができるようになります。
③共通テスト2週間前からは復習をメインにする
共通テスト2週間前くらいからは復習をメインに行うようにしましょう。
この時期から新しい問題を解いても効果が薄いです。
それよりも今まで解いてきた過去問や模試の復習や苦手な単元の復習をメインに行い力をつけるようにして下さい。