と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「【大学入試】物理のおすすめ参考書や問題集ルートを塾講師が解説!」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
大学入試教科別勉強法
①英語 | ②文系数学 | ③理系数学 | ④現代文 |
⑤古文 | ⑥漢文 | ⑦物理 | ⑧化学 |
⑨生物 | ⑩日本史 | ⑪世界史 |
【大学受験】物理の勉強をする上で必要な参考書や問題集は?
大学受験に向けた物理の勉強は、
②公式や定義を暗記する
③基本問題集を解く
④共通テスト対策をする
⑤応用問題集を解く
⑥過去問を解く
というのが基本的な流れになります。
そのため、大学入試において必要な物理の参考書や問題集は、
②基本レベルの問題集
③応用レベルの問題集
④共通テストの過去問や予想問題集
⑤志望する大学の過去問
とやるべきことがたくさんあります。
このように物理の問題集はたくさん必要になってきますので、使いやすいものを選ぶようにしましょう。
ア 物理の勉強法(全体編)
→自分のレベルに合った問題集を使うようにしよう
物理の場合は、志望する大学によって学習スケジュールが大きく変わっていきます。
以下、志望大学別の時期ごとに取り組む問題集についての一覧になります。
難関大学 | 準難関大学 | 中堅大学 | |
1学期 | 物理のエッセンス | リードLightノート物理 | リードLightノート物理 |
夏休み | 良問の風 | 物理のエッセンス | リードLightノート物理 |
2学期 | 名問の森 | 良問の風 | 物理のエッセンス |
また、現役生の場合は、1学期のうちはまだ習っていない内容もあります。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて電磁気・原子の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。
イ 参考書を読んで内容を理解する
→しっかりと理解してから問題集に取り組むこと
「物理のエッセンス」などの問題集を解く前に、参考書を必ず読むようにしましょう。
そうすることでその単元の内容が理解できるようになり、スムーズに問題に取り組むことができます。
また、参考書を読む際に特に意識すべきことは、
・用語の意味(加速度・等速円運動・ドップラー効果など)
といったことです。
これらに注意してしっかりと参考書を読むようにしましょう。
また、大学入試物理の分かりやすい参考書は、
・秘伝の物理講義(学研)
・大学入試坂田アキラの物理基礎・物理の解法が面白いほどわかる本(中経出版)
・大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理が面白いほどわかる本(KADOKAWA)
などがあります。
これらの中で特におすすめなのが、学研の「宇宙一わかりやすい高校物理」・「秘伝の物理講義」です。
以下順番におすすめポイントを紹介します。
①「宇宙一わかりやすい高校物理」(学研)
「宇宙一わかりやすい高校物理」は、
・最初の「ココをおさえよう!」でこれから学ぶべきポイントが分かる
・イラストが多く見やすい
・「確認問題」で知識の定着度を確かめることができる
といった点でおすすめの参考書です。
イラストが多く、話し言葉で書かれているため初学者にも使いやすい1冊です。
②「ひとりで学べる秘伝の物理講義」(学研)
「ひとりで学べる秘伝の物理講義」は、
・話し言葉で書かれているため読みやすい
・計算式の説明が詳しく書かれている
・別売りの「秘伝の物理問題集」シリーズにつなげやすい
といった点でおすすめの参考書です。
この参考書の最大の特徴は、動画で授業を見ることができることです。
いくら分かりやすく書かれていたとしても、文字による説明ではどうしても限界があります。
そのため、物理が全くできない人には、この「秘伝の物理」シリーズを使うことをおすすめします。
ウ 基礎レベル向けの問題集は「リードLightノート物理」がおすすめ
→ただ解いて終わりではなく、瞬時に答えが言えるようになるまで繰り返し解き直そう
物理の基礎固めができるおすすめ問題集は、数研出版の「リードLightノート物理基礎」・「リードLightノート物理」です。
この問題集は、
・「基礎CHECK→Let`s Try→編末問題」と段階的にレベルが上がる問題構成となっている
・解説が非常に詳しい(例題には解説動画もある)
といった特徴があり、非常に使いやすい問題集と言えます。
また、「リードLightノート物理基礎・物理」は教科書~共通テストレベルの問題集となっているため、まずはこの問題集を完璧にマスターするところから始めるといいでしょう。(定期テスト対策としても使える問題集です。)
そして、「リードLightノート物理基礎・物理」をマスターしたら、物理のエッセンスなどのやや難しめの問題に取り組むと効果的です。
エ 標準レベルの問題集は「物理のエッセンス」がおすすめ
→解説を見ても分からない場合は動画授業を見て理解しよう
河合出版から出版されている「物理のエッセンス」は、河合塾講師の浜島先生が書かれた物理の問題集で、問題のレベルは教科書~関関同立・MARCHレベルです。
そして、「物理のエッセンス」は「力学・波動編」と「熱・電磁気・原子」の2冊に分かれています。
この問題集は、
・考え方や解き方の順序、注意点、解説等が丁寧に書かれている
・同じ著者の物理の問題集である「良問の風」、「名問の森」につなげやすい
といった特徴があり、非常に使いやすい問題集と言えます。
また、物理のエッセンスの評判は、
【良い口コミ】
・解説が分かりやすい
・良問が多く、実際の出題の元になる問題が多い
・物理が苦手な人ほど一回やってみてほしい教材
【悪い口コミ】
・問題量が少し多い気がする
・教科書を一通り終えてからやらないと挫折する
・独学ではやりきるのは難しい
となっています。
なお、解説などを読んでもどうしてもわからない場合は、YouTubeの授業動画を見ることをおすすめします。
「真辺先生の解説動画 岡山医学科進学塾」では、エッセンスの問題を動画で詳しく解説しています。
ですので、エッセンスの問題の解き方が分からない場合は、こちらの動画を見て理解をするといいでしょう。
オ MARCHレベルの問題集は「良問の風物理」がおすすめ
→エッセンスの次にやるべき問題集
河合出版から出版されている「良問の風物理」は、河合塾講師の浜島先生が書かれた物理の問題集で、問題のレベルは関関同立・MARCH~地方国公立大レベルです。
姉妹書である「物理のエッセンス」よりも難しめのかつ実践的な問題が多く載っている問題集です。
この問題集は、
・考え方や解き方の順序、注意点、解説等が丁寧に書かれている
・同じ著者の物理の問題集である「物理のエッセンス」、「名問の森」と関連性が深い
といった特徴があり、非常に使いやすい問題集と言えます。
また、良問の風物理の評判は、
【良い口コミ】
・1冊しっかりこなせば地方国公立の物理なら余裕
・中身をちゃんと理解しているかどうかが問われる問題が、これでもかと続く
・入試の足固めを「ある程度」できた方が始める問題集としては良い問題集
【悪い口コミ】
・エッセンスに載っていた問題とほとんど同じようなものが幾つもある
・(熱)力学と電子分野は充実しているが、電気分野が微妙。コンデンサーなどの解説がよくわからなかった。
となっています。
そして、良問の風の解説を見ても分からない場合は、YouTubeの授業動画を見ることをおすすめします。
「暇人投資家の高校物理」では、良問の風物理の問題を動画で詳しく解説しています。
ですので、良問の風物理の解き方が分からない場合は、こちらの動画を見て理解をするといいでしょう。
カ 旧帝大・早慶レベルは「名問の森」がおすすめ
→ここまでできれば後は過去問のみ
河合出版から出版されている「名問の森物理」は、河合塾講師の浜島先生が書かれた物理の問題集で、問題のレベルは早慶・旧帝大レベルです。
姉妹書である「良問の風物理」よりも難しめのかつ実践的な問題が多く載っている問題集です。
この問題集は、
・考え方や解き方の順序、注意点、解説等が丁寧に書かれている
・同じ著者の物理の問題集である「物理のエッセンス」、「良問の風」と関連性が深い
といった特徴があり、非常に使いやすい問題集と言えます。
また、名問の森物理の評判は、
【良い口コミ】
・難関大受験生向け。問題はハイレベル。基礎固めをしてから取り組むと良い。
・タイトルの通り十分厳選されたよい難問(奇問ではなく)が並んでいる印象を受けました。
・解説がとても丁寧で、公式を忘れた時も端に公式が見直せる欄がありとても使いやすく身になる本です
【悪い口コミ】
・微積分を忌み嫌うかのごとく徹底排除しているのが悔やまれます。
・解答解説が冗長だったり、逆に重要な条件が「自明」として済まされているなどの不備があります。
となっています。
キ 共通テスト対策をやる
→難化傾向の共通テストに向けてしっかりと対策をしておきたい
共通テストを受験する人は夏に一度共通テスト対策をやるようにしましょう。
夏から共通テスト対策をやるべき理由としては、
②共通テストの物理が難化する可能性があるため、ある程度の時間をかけて対策したいため
からです。
ですので、時間のあるこの時期に共通テスト対策をしていくことをおすすめします。
そして、共通テストの過去問や予想問題集を解く際には、
②共通テストの過去問(2021年~)を解く
③予備校が出している予想問題集を解く
の順番で解くことをおすすめします。
共通テストの問題に比べると、センター試験の問題は取り組みやすいものが多いため、まずはセンターの過去問からやるようにしましょう。
そして、そこで知識をつけたら共通テストの過去問にあたっていきます。
また、河合塾の模試(全統共通テスト模試)を受ける場合は河合塾の問題集を、駿台の模試(駿台ベネッセ大学入学共通テスト模試など)を受験する場合には駿台のマーク式問題集もやっておくと、模試の対策にもなります。
・共通テスト物理基礎の対策と勉強法、過去問題解説、おすすめ参考書と問題集は?
・共通テスト物理の対策と勉強法、過去問題解説、おすすめ参考書と問題集は?
ク 過去問を解く
→過去問を解いて実践力をつけよう
そして、エッセンスや良問の風、名問の森が終わったら仕上げに過去問や「●●大の物理」などを解くようにしましょう。
また過去問が終わって、まだ時間に余裕がある場合は、「全国大学入試問題正解」を解きいろいろな大学の問題を解くようにしましょう。
そのため、赤本などが全て終わった人で、さらに別の大学の入試問題を解きたい人におすすめの問題集と言えます。
【まとめ】大学入試物理のおすすめ勉強法のポイントとアドバイス
今回の「【大学入試】物理のおすすめ参考書や問題集ルートを塾講師が解説!」についてのまとめです。
・最初は「リードLightノート物理」で基本問題の解法暗記をする
・その後は「物理のエッセンス」→「良問の風物理」→「名問の森」の順で進めていこう
・最後は過去問を解いて仕上げていこう
物理は理解が非常な科目です。
そのためにも参考書で物理現象をしっかりと理解するようにしよう。