と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「秋田大物理(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてみていきますよ。
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✓対象となる人
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秋田大学の物理(2023・理工、国際資源、教育文化)の問題傾向・過去問分析は?
ここでは、「全国大学入試問題正解(理科・追加掲載編)」に掲載されている学部について問題を分析しています。
A 全体の講評(理工・国際資源・教育文化<前期>)
秋田大学の物理は、大問が4問構成で解答時間が60分となっています。
また、出題内容はどの分野からも満遍なく出題されており、難易度は基礎~標準レベルです。
ただし、解答時間が短いためテンポよく解く必要があります。
そのため、物理のエッセンス、良問の風物理で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、秋田大の問題に対応できるようになります。
B 第1問(力学)
第1問は力学の問題です。
(ⅰ) 力のつりあいに関する問題です。②がやや難しめでした。
(ⅱ) 自由落下の式、反発係数などに関する問題です。
⑦は1.8TーTで計算するようにしましょう。
【問題講評】見た目は簡単そうだが、気を付けて解かないと間違えやすい問題であった。。
C 第2問(波動)
第2問は波動の問題です。
(ⅰ) 屈折の法則を使って解く問題です。
(ⅱ) ヤングの実験に関する問題です。典型問題ですので確実に正解するようにしましょう。
(ⅲ) 記述問題です。この中では難易度が高めの問題です。
【問題講評】記述問題がある分、他の大問に比べるとやや難易度は高かった。
D 第3問(電磁気)
第3問は電磁気の問題です。
(ⅰ) 電気容量Cを求める問題です。長さに反比例します。
(ⅱ) コンデンサーは並列接続です。そのためそれぞれの電圧の和が求める量となります。
(ⅲ) スイッチを切り替えてもC1の電気量は変化しません。またC2はC2とC3に電気量が分かれます。
(ⅳ) C3は直列接続として考えるとCの3/2倍になります。
またスイッチを開いているのでQの値は変わりません。
【問題講評】解きやすい問題でできれば完答したいレベルの問題であった。
E 第4問(熱)
第4問は熱の問題です。
第4問か第5問を1問選択して解きます。
(ⅰ) 熱量に関する問題です。
④では熱量が外に逃げてしまうため、吸収する分の熱量はその分少なくなります。
(ⅱ) 熱力学第一法則に関する問題です。
⑤はボイル・シャルルの法則を使って解きます。
また⑦の状態時は断熱変化になりますのでQ=0となります。
【問題講評】どちらも典型問題で解きやすかった。
F 第5問(原子)
第5問は原子の問題です。
空欄補充の問題で、放射性崩壊や半減期に関する問題が出題されました。
問われている内容は基本レベルで解きやすい問題でした。
【問題講評】第4問よりも易しかった。できればこちらを選択したい。
秋田大学物理(2024・理工、国際資源、教育文化)の入試対策、おすすめ参考書は?
秋田大学物理の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→今まで習った内容の復習+定期テストの勉強をしていこう
高3の1学期から本格的に物理の受験勉強を始めていきます。(高1・2の間は定期テストの勉強だけでOKです。)
とはいえ、現役生の場合は電磁気や原子など習っていない単元もあります。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて電磁気や原子の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。
また具体的な勉強方法は、
②「宇宙一わかりやすい高校物理」を読んで化学の概念などを理解する
となります。
物理は基本問題の解き方を完璧に理解していないと応用問題を解くことができません。
そのため、一学期のうちは「リードLightノート物理」などを使って、典型問題を完璧にできるようにしましょう。
そうすることで夏休み以降に「物理のエッセンス」などの問題集に取り組むことができます。
イ 高3の夏休み
→解く問題のレベルを上げていこう
夏休みからは解く問題のレベルを上げていきます。
高3の夏休みにやってほしいことは、
②「物理のエッセンス」で入試レベルの典型問題を解く
です。
秋田大の物理の問題は標準レベルです。
ですが、力学・熱・波動・電磁気・原子の内容が幅広く出題されるため、まずは「リードLightノート物理基礎・物理」を使って、教科書レベルの問題を完璧に仕上げるようにしましょう。
また、これらの問題集が仕上がった人は、もう一つ上のレベルの問題集として「物理のエッセンス」をやることをおすすめします。
この問題集は、大学入試でよく出る問題が並んでおり、一通りの問題を解くことで合格点レベルに到達することができます。
ただし、解説がやや薄いため、問題によっては理解するのに時間がかかることがあります。
ですが、YouTubeで物理のエッセンスに関する解説動画がありますので、エッセンスの解説を見ても分からない場合はこちらを見て理解を深めるようにしましょう。
夏休みには、河合塾の全統共通テスト模試や全統記述模試などの模試などがあります。
ですので、そこに向けて基本的な内容を完璧に仕上げるようにしてください。
ウ 高3の秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
ここでやってほしいことは、
②過去問を解く
③共通テスト対策問題集を解く
です。
A「良問の風物理」をマスターする
秋田大の物理は標準レベルの問題が多いです。
そのため、物理のエッセンスを終えた後は、「良問の風物理」を解くようにしましょう。
ここまでができるようになれば、秋田大の問題にはほぼ対応できるようになります。
一方で、良問の風物理ではどうしてもわからない場合は、リードLightノート物理や物理のエッセンス、学校で使っている問題集(セミナーやアクセス)などに戻って、一度しっかりと復習をするようにしましょう。
B 過去問を解く
良問の風物理をマスターした後はいよいよ過去問演習に入ります。
まずは秋田大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。(最新版は毎年10月に発売されます。)
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
なお、物理の問題をたくさん解きたい場合は、旺文社の「全国大学入試問題正解物理」がおすすめです。
この問題集は全国の主要な国公立大学・私立大学の物理の入試問題が載っています。
ただし、解説はあっさりしていますので、物理が得意な人以外は無理に使う必要はありません。
C 共通テストの対策問題集を解く
秋田大学では共通テストの配点が高い学部が多いため、高得点を取る必要があります。
そのため、夏休み~秋からは共通テストの対策問題集を解くようにしましょう。
その理由としては、
・解説が詳しく独学でも使いやすい
・河合塾、駿台、東進などさまざまな予備校が出版しているため、自分のレベルに合ったものを使うことができる
からです。
そして、個人的におすすめなのが、河合塾と駿台の問題集です。
まずはこの2冊の問題集から始め、さらに解きたい場合はZ会の問題集もやるといいでしょう。
【まとめ】秋田大物理(理工、国際資源、教育文化)の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「秋田大物理(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてのまとめです。
・まずは「リードLightノート物理」などの基本レベルの問題集をマスターするようにしよう
・次に「物理のエッセンス」・「良問の風物理」の問題をマスターしよう
・最後は過去問を解いて問題形式に慣れよう
秋田大の物理は基礎~標準レベルの問題が中心です。
そのため、まずは「リードLightノート物理」を完璧に仕上げるようにしよう。