愛知大学日本史（2023）の入試対策、過去問分析、おすすめ参考書や問題集は？

と思っている高校生や浪人生のみなさん！

今回は「愛知大学日本史（2023）の入試対策と過去問分析、おすすめ参考書や問題集は？」についてみていきますよ。

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愛知大入試過去問分析・教科別勉強法

愛知大学日本史の配点、試験範囲、難易度は？

ア　愛知大学日本史の配点は？

→全体の25～30％前後の配点

愛知大学の日本史は全ての学部で試験範囲となっています。

そして試験形式ごとに日本史の配点を見ていくと、

となっています。

イ　愛知大学日本史の難易度・解答時間・出題範囲は？

→難易度はやや難しめ

愛知大学の日本史は大問が3題です。

また出題形式や問題形式は以下の通りです。

A　M方式

・解答個数は50個で全問マークシート方式。

・試験時間は60分。

・リード文中の空所補充や下線部に関する正文・誤文の選択問題、年代配列の問題が出題される。

B　前期入試

・(1)(2)が記述式と選択式、(3)がマークシート方式

・試験時間は60分。

・リード文中の空所補充や下線部に関する正文・誤文の選択問題、年代配列の問題が出題される。

また、よく出るジャンルとしては、

となっています。

そして愛知大日本史の難易度は標準レベルです。

教科書の内容をおさえておけばできる問題が多いですので、まずは教科書の内容をつかむことから始めるようにしましょう。

愛知大学日本史（2022）の過去問分析は？

下の過去問分析で出てくるページ数は山川出版社の「詳説日本史B」のページ数に対応しています。

また、太字の用語は特に重要な用語です。

なお、下で解説している問題はM方式（2022）の問題となっています。

ア　2022年愛知大学日本史（第1問・古代～近世史）

→京都の地理に関する問題が多く出題されました

第1問は「古代から近世の京都」がテーマの問題でした。

問1~4　京都の地理に関する問題です。古文の知識があると解きやすい問題です。

問5　後鳥羽上皇は新たに西面の武士をおいて軍事力の増強をはかりました。（P101）

問6　嵯峨天皇は平安京内の警察に当たる検非違使を設けました。(P63)

問7　侍所は京都の治安維持や刑事裁判をつかさどりました。(P125)

問8　土倉は高利貸業を営んでいました。(P138)

問9　京都の大原女・桂女などの行商人が室町時代に活躍しました。(P136)

問10　1536年に起きた天文法華の乱では延暦寺の僧兵が京都に攻め入り、日蓮宗の寺院が焼き払われました。（P147）

問11　町衆は京都の富裕な商工業者のことです。(P152)

問12　町衆によって祇園祭が再興されました。(P152)

問13　豊臣秀吉は聚楽第に後陽成天皇を迎えて歓待しました。(P161)

問14　京都の地理に関する問題です。

問15　江戸・大坂・京都の三都は17世紀の後半に世界でも有数の大規模な都市に成長しました。(P209)

問16　京都の地理に関する問題です。

イ　2022年愛知大学日本史（第2問・近世史）

→史料を読み解く力が求められた

第2問は「江戸の社会・文化」がテーマの問題でした。

問1･2　十返舎一九は「東海道中膝栗毛」の著者です。

問4　伊勢神宮・善光寺などの寺社参詣が盛んに行われました。(P248)

問5　御蔭参りとは江戸時代に起こった伊勢神宮への集団参詣のことです。（P258）

問6　講とは地域社会をおもな母体として、信仰、経済、職業上の目的を達成するために結ばれた集団のことです。(P147)

問7　史料の読解問題です。

問8　寺は寺社奉行の管轄でした。(P173)

問9･10　史料の読解問題です。

問11　やや難易度の高い問題です。

問12　「五・七・五・七・七」の句であるため狂歌となります。(P230)

問13　東海道の経路について問われた問題です。(P207)

問14　やや難易度の高い問題です。

問15　史料の読解問題です。

問16　やや難易度の高い問題です。

問17　歌川広重は「東海道五十三次」などの作品を残しました。（P246）

ウ　2022年愛知大学日本史（第3問・近世～現代史）

→江戸～昭和の朝鮮・琉球などについて問われた

第3問は「近世～現代の沖縄」がテーマの問題でした。

問1　日清修好条規は1871年に締結されましたが、批准したのはその2年後です。(P272)

問2　琉球処分は1879年に行われました。(P273)

問3　琉球王国は名目上は清国を宗主国として朝貢貿易を行っていました。(P181)

問4　琉球処分時の国王は尚泰でした。(P273)

問5　尖閣諸島は他国が占領した形跡がないことを確認の上、日本の領土に編入されました。（P274）

問6　日本本土では1890年に最初の衆議院選挙が行われました。(P284)

問7　やや難易度の高い問題です。

問8　日本軍は特攻隊を投入して空と海から反撃しました。(P366)

問9・10　日本政府は8月14日にポツダム宣言を受諾しました。またこの時の内閣は鈴木貫太郎内閣でした。(P368)

問11　サンフランシスコ平和条約により多くの交戦国が賠償請求権を放棄しました。(P383)

問12　アメリカが大規模な軍事介入をしたことでベトナム戦争が始まりました。(P387)

問13　高度経済成長時の日本の様子について問われました。

問14･15　佐藤栄作内閣のときに非核三原則が掲げられました。（P391）

問16　やや難しい問題ですが、消去法で答えを出すことができます。

問17　沖縄の米軍基地の割合は全国の70パーセントを占めます。(P391)

ア　高３の１学期まで

→今まで習った内容の復習＋定期テストの勉強をしていこう

高３の１学期から本格的に日本史の受験勉強を始めていきます。（高1･2の間は定期テストの勉強だけでOKです。）

とはいえ、現役生の場合はまだ全ての時代を習ってはいません。

そのため、1学期の間は、

といったことをやっていくようにして下さい。

また具体的な勉強方法は、

などです。

歴史の流れをおさえることや、用語を暗記することによって、その後の問題演習がスムーズに行くようになります。（愛知大の日本史は教科書の下にある注釈の内容が聞かれることがありますので、隅々まで読み込むようにしましょう。）

なお、愛知大の日本史は一部細かい内容の用語が問われることがあります。

しかし、いきなりそのようなレベルまでも覚えてしまうと一通り終えるのに時間がかかってしまいます。

ですので、最初は教科書の太字レベル（共通テストレベル）の用語を完璧にし、その後に細かい内容の用語を覚えていくようにしましょう。

イ　夏休み

→まずは基本的な問題集を使って知識の確認をしていこう

夏休みからは本格的に日本史の問題演習をしていきます。

ただ、いきなり入試レベルの問題を解くのではなく、最初は基本的なレベルのものからやっていくといいでしょう。

それはこの段階で問題を解く目的は、「一問一答で身につけた知識が定着しているかどうかを確認する」ためだからです。

ですので、最初から難しい問題集をやってしまうと挫折することに成りかねないので気を付けましょう。

また、最初の1冊としておすすめなのが、「イチから鍛える日本史必修編」です。

この問題集のレベルは共通テスト～日東駒専レベルで、全部で40のテーマに分かれています。

そして、テーマごとに問題が並んでいるため、学校で習ったところまでを復習したり、苦手な単元を集中的に克服したりといった使い方をすることができます。

夏休みの間に習ったところまでをしっかりと復習するようにしましょう。

また、問題演習が終わり、時間に余裕のある人は、

をやっていくといいでしょう。

ウ　秋～入試直前

→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう

秋以降は問題演習がメインとなります。

みなさんの中には共通テストを受験せずに、私大入試に専念する人もいるかもしれません。

しかし、共通テストを受験するしないに関係なく、共通テスト（センター試験）の過去問を解くことをおすすめします。

それは、

といったことがあるからです。

そのため、共通テストの過去問や予想問題集をまずは解くようにしましょう。

その後は、

などして力をつけていくようにして下さい。

また、問題を解いてあまりできなかった単元は教科書や参考書を読み返したり、一問一答で用語の復習をしたりしてください。