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西井佑一(にしい ゆういち)
愛知県豊橋市の「とよはし練成塾」の教室長。一人で中学生・高校生の全ての教科(英数理社国)を指導している。塾講師歴13年でこれまで集団塾・個別指導塾で指導経験あり。これまで多くの生徒を第1志望に合格させた経験を踏まえて勉強法や入試情報をお伝えします。

愛知県高校入試

愛知県高校入試(国語)の過去問分析とおすすめ問題集、解き方は?

【豊橋の学習塾】「とよはし練成塾」の西井です。今回は2020年愛知県高校入試(国語)の過去問分析とおすすめ問題集、解き方(令和2年度)についてみていきます。

 

①愛知県高校入試(国語)の平均点は?

平成31年度の愛知県公立高校入試の国語の平均点は、22点満点中で

Aグループ 13.6点(得点率61.8%)

Bグループ 13.5点(得点率61.3%)

とだいたい6割程度の得点率となっています。また国語は5教科の中で最も平均点が高いため、ここで大きく失点してしまうと、合格の可能性が遠のいてしまいます。

また、東三河の学校での目標点は以下の通りです。

時習館 19点以上(国語が得意であれば満点狙いでいくこと)

豊橋東・豊丘 18点以上

豊橋南・小坂井・成章 16点以上

その他の高校 14点以上(国語が苦手な人は12点以上)

このように国語で点を稼ぎ、貯金をしていくことが大切になってきます。

また、国語は大問4問(現代文2問、漢字、古文)で構成されます。細かい点数目標としては、上位校を狙う生徒は漢字と古文はノーミス(悪くても1ミス)でいくようにしてください。

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②国語を受験する際の注意点は?

【動画】愛知県高校入試国語の時間配分・解き方は?

 

 次に国語を受験する上での注意点についてみていきます。

①国語は朝早くから始まる

国語は入試の1時間目にあります。そして1時間目は9:10~9:55の時間帯でテストが行われます。そのため、朝9時からトップスピードで問題が解けるようにコンディションを調える必要があります。

人間の脳は起きてから3時間くらいたたないと活発に動くことができません。そう考えると遅くとも朝6時には起きないと、脳の状態が不十分のまま受験をすることになってしまいます。

そのために、普段から早起きをして1時間目の国語から全力で問題に取り組めるようにしましょう。

入試は中学校を卒業してから行われます。そのため人によっては不規則な生活をしがちです。くれぐれも夜遅くまで起きていて、朝起きるのが遅い・・・という生活にならないようにしましょう。

②国語で失敗すると後の教科への影響が大きい

また国語は1時間目にあるため、ここで失敗すると他の教科でも影響を与えてしまいます。国語の試験を終えた時に「あぁ、国語失敗した」と思うと、それが次の教科にも気持ちが引きずってしまいます。

そうなると数学や社会などでも、目の前に集中できなくなってしまい、力を発揮することができません。そうならないように何べんも過去問を解いておきましょう

③国語の解く順番は「漢字→古文→読解(最後に記述)」

国語の解く順番としておすすめなのが、「漢字→古文→読解」です。これは時間のかからないものから解いていくのが受験の鉄則です。順番通り読解から解くと、漢字や古文で純分に時間がとれない可能性があります。必ず解けるものから解いていきましょう。

④答えは勘で選ばない

国語が苦手な人は、本文をさらっと読んで、答えをなんとなく(勘で)選んでしまいがちです。しかし、それではいつまでたってもできるようにはなりません。

その理由は、国語の問題の答えは本文の中に書いてあるからです。つまり、本文をしっかり読んで、「本文のこの文章に〇〇という部分が、この問題の解答の根拠になる」という風に問題を解いていかないと、国語はできるようにはならないのです。

そのことを意識して問題を解くようにしましょう。

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③愛知県高校入試の過去問を分析してみた

・愛知県高校入試(国語)の過去問一覧

平成31年度Aグループ(国語)平成31年度Bグループ(国語)
平成30年度Aグループ(国語)平成30年度Bグループ(国語)
平成29年度Aグループ(国語)平成29年度Bグループ(国語)

 

ア 平成31年度Aグループ分析

第1問

評論文

(1)理由を問う問題:第1段落をよく読む

(2)内容説明問題:第2段落をよく読む

(3)内容説明問題:第3段落をよく読む

(4)記述問題:第4段落にある「適応」「文明」「過剰な想像力」がどのような関係にあるかを考える【難】

(5)内容説明問題:第5段落後半、第6段落、及びAさんがまとめた文章から答える【難】

第2問

漢字

(1)①漢字の読み:「す」える

(1)②漢字の書き:「協議」

(2)同音異義語:「伝承」と選択肢のイ「了承」の「承」が同じ

第3問

論説文

(1)内容説明問題:第1段落をよく読む

(2)理由を問う問題:第2段落の前後をよく読む

(3)接続語を答える問題:空欄部分の前後をよく読む

(4)内容説明問題:第3段落をよく読む

(5)内容説明問題:第4段落以降を再度読み返しから答える

(6)内容一致問題:消去法で答える【難】

第4問

古文

(1)内容説明問題:傍線部の前後をよく読むこと

(2)指示語の問題:2文目「これらは、思案のいとまなく~」がヒント

(3)現代語訳:前文の「もとより、此の道の~」の文がヒント

(4)内容一致:本文の後ろの方にまとめが書いてあることが多い

 

イ 平成31年度Bグループ分析

第1問

評論文

(1)理由を問う問題:第1・2段落をよく読む

(2)接続語を答える問題:前後の文章の関係を読みとる

(3)内容説明問題:第5段落をよく読む

(4)記述問題:「辞書的な意味」と「言語化」がどのような関係にあるかを考える【難】

(5)文章の構成:消去法で求める【難】

第2問

漢字

(1)①漢字の読み:「しんぼく」

(1)②漢字の書き:「浴」びる

(2)同音異義語:「背景」と選択肢のエ「背水の陣」の「背」が同じ

第3問

小説

(1)心情説明問題:第2段落をよく読む

(2)文章を入れる問題:空欄部分の前後をよく読む

(3)心情説明問題:第4段落をよく読む

(4)表現を問う問題:消去法で求める

(5)心情説明問題:第5段落を再度読み返しから答える

(6)内容一致問題:消去法で答える【難】

第4問

漢文

(1)主語を選ぶ問題:主語を補いながら文章を読むと良い

(2)怒った理由は?:前文の元方の発言がヒント

(3)友人が恥じた理由は?:前文の元方の発言がヒント

(4)内容一致:消去法で答えること

 

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④愛知県高校入試(国語)の解き方は?

【動画】「時間がない!」を解消する、誰でもできる解答のコツ。国語の長文読解の解き方

 

ここでは、愛知県高校入試の国語の効果的な解き方についてみていきます。まず、解く順番は先ほども書きましたが、

漢字→古文・漢文→読解

の順で解くようにしましょう。これが一番時間切れにならない順番です。次に分野別の解き方は以下の通りです。

1 漢字

漢字は書き1問、読み1問、同音異義語が1問の計3問の構成となっています。漢字は知識問題ですので、知っていれば解けますし、知らないといつまで経っても解くことはできません。

そのため、分からない漢字があっても、そこで手を止めずにまずは答えを書くようにしましょう。漢字の3問は1~2分で終えておきたいところです。

2 古文・漢文

次に古文・漢文を解いていきます。愛知県高校入試の場合は、原文の隣に現代語訳がある程度ついているため、古文単語の知識がなくてもその内容を理解することができます。

ただ、それでも古文(漢文)の書かれている内容が理解しにくいという人もいるでしょう。そういう人におすすめの読み方(解き方)は以下の通りです。

1 最初に問題文を読み、どんなことについて聞いているかを確認する

*特に最後の問題(内容一致問題)は本文全体の内容を問う問題なので、ここをしっかりと読んでおくと本文の意味をつかみやすくなる。

 

2 次に本文を読む。古文や漢文は主語が省略されることが多いので、主語を補いながら読むと良い。

例 平成31年度Bグループ(漢文)

「去りて後乃ち至る」に主語を補うと「(陳太丘が)去りて後(友は)乃ち去る」となります。

このように主語を補いながら読むことで、文章の意味をつかみやすくなります。

 

3 内容説明問題や理由を問う問題は、傍線部のすぐ近くに根拠が書いてあることが多いので、前後を再度読み返す。

 

4 内容一致問題(問4)は本文の最後(最初)に書かれていることが多い。

→古文や漢文の場合、「具体例+教訓(筆者が読者にいいたいこと)」の形で構成されていることが多いため、筆者の主張を探す場合は、まず本文の後ろの方を読み返すと良い。 ただ、まれに最初に教訓を言っている場合もあるので注意すること。

 

3 読解

読解は大問で2問出題され、「説明文+説明文」か「説明文+小説文」のセットが主流です。また以前と比べると、選択肢の文字数が多くなっています。そのため、短い時間で素早く読む訓練が必要になってきます。

①説明文の読み方・解き方

説明文の場合、小説や随筆などに比べると一回読んだだけで内容を理解することは難しいです。そのため、「丁寧に読めば内容を全て理解することができる」という考えをまずはてましょう

なお、おすすめの読み方・解き方は以下の通りです。

1 最初に問題文を読み、どんなことについて聞いているかを確認する

*古文は選択肢まで読んでもいいが、現代文の場合選択肢まで読んでしまうと時間が足りなくなる可能性があるため、問題文だけ読むこと。

 

2 次に本文を読む。ここで丁寧に読みすぎると、時間が足りなくなる可能性が高くなることに注意する。段落ごとにだいたい何が書いてあるかがわかればOK。

 

3 内容説明問題や理由を問う問題は、傍線部の前後に根拠が書いてあることが多いので、前後を再度読み返す。

 

4 接続語を選ぶ問題は、接続語の前後の文章がどのような関係にあるのかを確かめること。

例 私はりんごが好きだ。(A)私はみかんが嫌いだ。

→(A)の前後は「好き」と「嫌い」と反対の言葉が並んでいるので、(A)は逆接の意味(しかし、けれども)が入ることが分かる。

 

5 記述問題は、用語が指定されることが多いので、それらをどうつなげるのかを考えて、問題文に合う答えを書いていくこと。

 

6 内容一致問題は本文の後半(特に最終段落)に書かれていることが多い。(まれに最初の段落に書いてあることもあるので注意。)

近年の入試問題を見ると、後半の問題(内容一致問題や生徒たちが文章について話し合う問題)が難しいです。

②小説文の読み方・解き方

小説文の読み方・解き方は、基本的には説明文の解き方と同じです。ただ、小説文特有の読み方・解き方がありますので、その部分だけを紹介します。

1 リード文は必ず目を通す

リード文とは本文の前にある「これまでのあらすじ」にあたる部分です。小説文の場合は、本文の一部を切り取って入試問題にしています。そのため、途中から読んでも分かるように、リード文を最初につけています。

ですので、小説文を読む際にリード文があれば必ずその部分を読むようにしましょう。そうすることで、登場人物の立場、心情などが分かるようになります。

 

2 登場人物を簡単にまとめる

小説文では物語中に何人かの人が出てきます。そのため、誰がどういう立場なのかということを頭の中で整理をしないと途中から話が分からなくなってしまいます。そのため、問題用紙の片隅に登場人物についてまとめてみるとよいでしょう。

例 平成31年度Bグループ「よろこびの歌」より

(まとめ方)

玲:主人公。クラスで指揮者を担当。歌の方向性について悩んでいる。

千夏、ひかり:玲の友人。玲が悩んでいることに気づく。

早希:玲の友人。ソフトボール部の練習を見学している。

 

3 登場人物の心情を答える問題も、やはり解答の根拠は本文にある

→特に小説だと、「自分だったらこの状況だとこう思う」というように主観的に答えを求めがちだが、それでは正解にたどりつくことができない。説明文と同じように、正解は本文から探すようにすること。

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⑤国語で高得点を取るための勉強法は?

最後に国語で高得点を取るための勉強法についてみていきます。

【動画】 3分でわかる高校入試対策国語の勉強法

1 中1・中2

中1・中2生はまだまだ時間があるため、漢字の勉強や読解練習、古文(漢文)の音読に時間を充てていくと良いでしょう。特に直前期になると漢字や語句にあてる時間がなくなってくるため、普段からコツコツとやっておくことをすすめます。

2 中3(受験生)

近年の愛知県高校入試は全体的に難化しているため、入試勉強はぜひ4月から始めるようにして下さい。(夏休みからでは遅いです。)以下、分野ごとにどのような勉強をしていけばいいかについてまとめました。

①漢字・語句

愛知県高校入試の場合、漢字の読みは「中学生で習った内容」、書きは「小学校で習った内容」から出題されるのが基本です。

そのため、入試対策として使う問題集は、「漢検問題集」ではなく「高校入試対策問題集」を使うようにしましょう。

その理由は、漢検の場合、中学校で習う漢字を覚えることになるため、高校入試の範囲からずれてしまうからです。ですので、使う問題集は必ず「高校入試用」の問題集を使うようにして下さい。

【おすすめ問題集】

出題頻度順高校入試漢字・語句3000(受験研究社)

重要度ごとに分かれており、漢字の読み書き・同音異義語・ことわざ・慣用句・故事成語といった愛知県高校入試に出る内容を満遍なく学ぶことができます。

15歳までに知っておきたい言葉1800(学研)

「カテゴリー」「ナンセンス」「醍醐味」といった用語を覚えるための用語集です。1冊マスターすることで本文の意味が分かるようになり、読解の得点力が上がります。

②古文・漢文

古文・漢文は中学校の授業ではあまり時間をかけてやらないため、多くの人は古文(漢文)が苦手になりがちです。

ですので、一つでも多くの文章を解き慣れていくことが必要になってきます。また、ただ問題を解いて終わりではなく、音読をして古文のリズムをつかんでいくこともしていきましょう。

【おすすめ問題集】

中1~3/高校入試 まとめ上手 古文単語: ポイントだけをサクッと復習(受験研究社)

中学生の段階で古文単語をたくさん覚える必要はありませんが、単語の意味が分かれば本文の意味も分かるようになるため、国語で高得点を取りたい人はこの単語帳をマスターすると良いでしょう。

くもんの高校入試スタートドリル こわくない国語古文・漢文(KUMON)

古文・漢文の問題が全32問あります。また文章の意味が分かりやすくなるように、漫画で古文のあらすじが書かれています。全文現代語訳があり、加えて解説も詳しいため、独学で勉強するのに向いた教材です。

③読解

国語の読解の勉強は、実は他の教科のように「解けば解くほどできるようになる」といったものではありません。

大事なのは、「筆者の主張を本文中から探す」意識を持って解かないといつまで経ってもできるようにはならないということを意識しながら解くことです。

そのため、使う問題集としては解説が詳しいものを使っていくのがいいでしょう。また、解いた後、解説をしっかりと読み、自分の言葉で説明できるようにしましょう。

【おすすめ問題集】

中学国語 出口のシステム読解―基礎から入試まで!

現代文の有名講師出口先生の問題集です。この本を使うことで読解のルールを学ぶことができ、読解力が上がっていきます。

 

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