愛知県公立中高一貫校 2026年入試の適性検査対策を徹底解説。効果的な勉強法、使用すべきテキスト、過去問の活用法を塾講師が詳しく紹介します。初受検でも失敗しないための最新情報をまとめています。

この記事を書いた人
西井佑一 にしいゆういち ・愛知県豊橋市の個別指導塾で時習館中を目指す小学生を指導 ・プライベートでは47都道府県フルマラソン大会制覇挑戦中! | ![]() |
【愛知県公立中高一貫校 2026】 適性検査で高得点を取るためのおすすめスケジュール
【動画】とよはし練成塾による愛知県公立中高一貫校入試対策動画紹介
時習館中を目指す小学生向けの【適性検査対策授業・面接対策動画】を公開中!
愛知県公立中高一貫校入試では1次試験で適性検査が、2次試験で面接があります。
ここでは適性検査で高得点を取るための学習スケジュールについてみていきます。
ア 愛知県公立中高一貫校 合格のためのスケジュール

明和中、刈谷中、時習館中といった愛知県公立中高一貫校の合格を目指す方には、ぜひ2年計画で勉強をするようにしてください。
その理由としては、
・直前に詰め込みでやる勉強のやり方では、中学校以降ついていけなくなる
といったものがあるからです。
小6の夏から一日8時間以上勉強して仕上げるのではなく、小5のうちからコツコツと勉強をしていくことが、長い目で見ても大事になってきます。
ここでは、小5から受験勉強を始めたときの学習スケジュールを紹介します。
・8月~10月:小6算数を終える+小5の2学期までの理科・社会の復習
・11月・12月:小学算数の応用問題を解く+小5理科・社会の予習および復習
・1月~7月:小6社会・理科の予習および復習→ここまでに全教科小学校で習う内容を完成させる
・7月 予備月
・8月~1月:過去問(銀本)を使った過去問演習+志願理由書作成+面接練習
このように、愛知県公立中高一貫校入試を受験するにはやるべきことがたくさんあります。
そのため、早い時期から少しずつ受験勉強に取り組むようにして下さい。
イ 愛知県公立中高一貫校入試 スケジュールを立てる上での注意点

愛知県公立中高一貫校入試の適性検査に向けたスケジュールを立てる際の注意点は、
②仕上がるのに時間がかかる算数を最優先で行う
③作文対策を疎かにしない
④小6の夏以降は過去問演習を行う
⑤早い時期から面接・志願理由書対策を始める
といったものがあります。
以下、順番に見ていきます。
A 基礎固めはじっくりと
適性検査では難しい問題が多く出ますが、かといって最初から難しい問題に取り組むのはNGです。
それは、基本的な内容が分かっていないと応用問題はできるようにはならないからです。
いくら、学校のテストで100点を取ったとしても、しばらく時間がたつとその内容は忘れているかもしれません。
そのため、まずは基本的な問題集を完ぺきにするところから始めていきましょう。
そうすることで、難しい問題に対応できる力がついていきます。
また、入試直前も再度基本レベルの問題集を解き、忘れているところはないかを念入りにチェックするようにしましょう。
B 算数は最優先で
愛知県の公立中高一貫校の適性検査では、国語・算数・理科・社会の4教科の内容が出題されます(英語は出題されません。)
そして、この4教科の中で仕上がるのに時間がかかる教科は算数です。
その理由としては、
・適性検査の算数の問題は他の教科に比べると難易度が高めであるため
・立体や経路計算問題など適性検査独自の問題が多いため
といったものがあります。
そのため、算数を優先的に仕上げるようにしていきましょう。
そして、算数が仕上がったら理科や社会をじっくりとやるようにして下さい。
C 作文対策をしっかりと
愛知県以外の多くの都道府県では、既に公立中高一貫校の適性検査が実施されています。
そして、それらの適性検査の多くでは、作文問題が出題されています。
また、作文の一般的な問題形式としては、国語の問題の中で、その大問の最後に作文の問題があるというものです。
そこでは、200~600字程度の文章を書くことが課せられます。
一方で、愛知県の場合は全問選択式であるため、作文を書く問題は出題されません。
ですが、全国的な傾向を踏まえると、作文が絡んだ問題(書く力が問われる問題)が間違いなく出題されるはずです。
そのために作文対策を軽視することはできません。
また、公立中高一貫校の試験に合格するためには、
・面接で自分の考えを論理的にかつ端的に話す力
といった国語の力も必要になってきます。
国語が苦手な人は、作文が苦手であったり、筋道を立てて話せないといった特徴があります。
このように、これらの力と作文を書く力は相関関係にありますので、特に国語が苦手な人は作文の対策をしっかりとやるようにしましょう。
D 小6の夏からは過去問演習
小6の夏以降からは過去問演習に入るようにしてください。
それは、適性検査の問題は問題形式に慣れておかないとなかなかできるようにはならないからです。
ですが、現時点では過去問がまだありません。
そのため、銀本(全国の公立中高一貫校適性検査の過去問が載っている問題集)を使って、できるだけ多くの問題を解くようにしましょう。
ただし、銀本は解説があまり詳しくないため、十分な基礎力を身につけてから挑むようにして下さい。
E 面接・志願理由書対策は早めに始めよう
多くの人は適性検査の対策に力を入れる一方で、面接や志願理由書の対策は軽視しがちです。
ですが、直前期になっていざ志願理由書の作成や面接対策を始めようとすると、思った以上に時間がかかりそうだと実感するはずです。
まず、志願理由書はA4の用紙2枚に志望理由や小学校生活で頑張ったこと、中学生になったら学びたいこと、卒業後の進路を書きます。
その際に、時習館中学校に入りたい理由や将来何になりたいのかなどがはっきりしていないと、書くのに時間がかかってしまいます。
ですので、できれば小6の夏休みぐらいからは志願理由書の記入を始めるようにしましょう。
また、面接では1人15分の個人面接の形をとっています。
面接は志願理由書の内容を元に、生徒のやる気や熱意、粘り強さ、好奇心、寛容性などを見ていきます。
ですので、どんな質問が聞かれそうか、それに対してどう答えるべきなのかといったことをよく考える必要があります。
個人面接で15分は非常に長い時間ですので、しっかりと練習して臨むようにしましょう。
なお、時間に余裕があれば英語の勉強もやっておくことをおすすめします。
英語は適性検査には出題されませんが、時間に余裕のある今の時期にやっておくことで、中学生になったときにスムーズに取り掛かることができます。
小学生のうちに最低でも英検5級、できれば英検3級まで取れる力をつけるようにしましょう。
【愛知県公立中高一貫校】 問題集 過去問 塾講師がすすめるおすすめテキストは?

ここでは、愛知県公立中高一貫校入試の適性検査に向けて、おすすめの問題集や過去問題集について紹介していきます。
ただし、適性検査用の市販問題集は実際数がそれほどありません。
ですので、当塾で使用しているテキストを紹介しますので、それに合った市販の問題集を探していくことをおすすめします。
ア 愛知県公立中高一貫校 おすすめテキスト (基礎レベル)

①フォレスタ算数5年、6年
□フォレスタは教科書レベルの問題が項目別に並んでいる問題集です。
□予習で解く場合は、最初から答えや解説を読み、解き方を理解します。その後自力で解けるかどうかをチェックします。
□苦手な単元がある場合は、その部分を重点的に解くようにしています。
□授業で1回、宿題で1回、総復習で1回と最低3回は解くようにしています。
②小学生ワーク理科・社会5年、6年
□小学生ワークは教科書準拠の問題集で、主に宿題用として使っています。また、動画授業がついているため自宅学習にも向いています。
□単元ごとにまとめページ、きほんワーク、ちからだめしという構成となっています。
□まとめページの中で重要部分をチェックペンで塗りつぶし、赤シートで隠して用語を覚えるところから始めていきます。その後問題を解いていきます。
□最低3周以上は繰り返し、知識を定着させていきます。
③漢字、計算、ことばの意味用の問題集
□自学用に漢字、計算、ことばの意味の問題集を使っていきます。
□小4、小5から受験勉強を始めるときは、時間に余裕がありますので、このような問題集を使って基礎固めをしています。
イ 愛知県公立中高一貫校 おすすめテキスト (発展レベル)

①アインストーンPrimary<算数・理科・社会>
□アインストーンPrimaryは基礎固めおよび適性検査対策ができる問題集です。授業用および宿題用テキストとして使っています。
□算数はまずは導入問題を20単元分解いていきます。その際に解き方を忘れてしまっている分野があれば、フォレスタに戻って復習をします。全てできるようになったら、続いて定着問題、適性検査型問題へと進んでいきます。
□理科・社会は小学生ワークと同じ進め方をしています。最初に各単元の「まとめ」を覚え、その後は定着問題や適性検査型問題を解いていきます。
②アインストーン<算数・理科・社会>【授業用】
□アインストーンは「アインストーンPrimary」よりも難しく、より実践的な問題がそろったテキストです。主に宿題用テキストとして使います。
□例題と確認問題および練習問題の半分までをやっています。また確認問題と算数の図形分野の問題は難易度が極めて高いため、当塾では割愛しています。
③銀本(過去問題集)
□銀本は全国の公立中高一貫校の適性検査の過去問が載っている問題集です。当塾では小6の夏休み前後から銀本を使った過去問演習を行っています。
□銀本は解説が全く載っていないため、使う人を選ぶ問題集です。
□当塾では授業中に解いてもらい、随時解説をするスタイルをとっています。
【愛知県公立中高一貫校 2026】 銀本を解く際の注意点は?

愛知県公立中高一貫校入試の適性検査問題は解き慣れていないと時間内に解くことは難しいです。
そこで、ここでは銀本(過去問題集)の使い方についてみていきます。
A 銀本とは?
銀本とは全国の公立中高一貫校の適性検査の前年度の過去問が載っている問題集です。
そして、銀本の特徴としては、
・ページ数が1000ページ近くあるため非常に分厚い
・解説が全く載っていない
といったものがあります。
そのため、使う人を選ぶ問題集であるといえます。
B 銀本を解くメリット・デメリット
【メリット】
・適性検査の問題に慣れることができる
*特に愛知県はまだ過去問があまりないため、銀本を解く価値は非常にある
・数多くの問題を解くことで、問題のパターンをつかむことができる
・過去問を解くことで自分の苦手な分野が分かるようになる
【デメリット】
・問題量が多く、全てを解き切るのが難しい
・学校によって傾向や問題形式、難易度が大きく違うため、どの問題を解けばいいかを判断するのが難しい
・解説が詳しくないため、独学ではやりづらい(家で解く場合は保護者の方のサポートが必須)
こういったことから、銀本は使いこなすのがなかなか難しい問題集といえます。
C 銀本の正しい使い方
ここでは銀本の正しい使い方についてみていきます。
【解き始める時期】
【解くべき問題】
適性検査の問題は学校によって大きく違います。
そのため、適性検査の問題を解くときには、愛知県の適性検査の問題に近いものを解くようにしてください。
それは、
・難易度が近い問題(首都圏、近畿地方の問題は難易度が高いため解かなくてよい)
です。
似たような問題を解くことで、適性検査の問題の解き方が分かるようになり得点力がアップします。
【問題の解き方】
銀本は過去問を集めた問題集ですので、難易度は高めです。(解説がないため、十分に力がないと解き切ることができません。)
そのため、
・記述問題は飛ばさずに解く→記述問題を解くことで読解力が身につくため
・文章読解問題やグラフを読み取る問題は面倒くさがらずに必ず解く
・間違えた内容は参考書や問題集に戻って復習する
といったことを意識して解くようにして下さい。
最初は難しいと思うかもしれませんが、徐々に解き方が分かるようになりできる問題が増えていきます。
そのため、じっくりと時間をかけて解くようにしましょう。
【豊橋の小学生へ】 時習館中完全攻略コースについて
【動画】とよはし練成塾の「時習館中完全攻略コース」の紹介動画
当塾では時習館中学校を受験予定の小学4~6年生を対象とした、【小4~6】時習館中完全攻略コースがございます。
当塾では個別指導塾であり、講師歴10年以上の教室長が全ての生徒を担当しております。
そして、時習館中学校に合格するための当塾の指導プランは
②理科・社会の基礎固めおよび復習
③作文の練習<国語が苦手な生徒向け>
④算数・理科・社会の応用問題演習
⑤銀本を使った過去問演習
⑥志願理由書添削
⑦面接台本添削および面接練習
となっており、お子様の学力に合わせた指導を行います。
また、当塾実施の模試を年5回受講して頂き、その結果を踏まえた指導をしていきます。
また、一般的なスケジュールとしては、小6の夏休み前後には国語・算数・理科・社会の内容を一通り終えます。
そこからは過去問演習対策を行い、実践力をつけていく指導をしていきます。
基礎固めをしっかりと行ってから適性検査対策を行いたいため、早めのご入塾をおすすめします。
なお、途中入塾も可能ですので、その点はご安心ください。
【入塾条件】
②規則正しい生活をし、勉強習慣がついていること(宿題の量は多めです)
③通知表で国語・算数・理科・社会の判定が「全てA評価」および「3教科A評価+1教科B評価」であること
*時習館中は70人しか合格できない厳しい試験です。そのため、相当の覚悟をもって受験に臨むようにしてください。
「時習館中学校に絶対合格したい」
「志願理由書の書き方や面接の話し方を知りたい」
そんな中学生のみなさんを全力でサポートします。
TEL 0532-74-7739
月~金 14:30~22:00
また、過去問演習に特化した、【小6】時習館中過去問演習コース(過去問特化)もあります。
こちらは、基礎力は十分にあり、過去問演習を中心とした指導を受けたい方のコースとなっております。(こちらのコースでも志願理由書+面接指導は致します。)
TEL 0532-74-7739
月~金 14:30~22:00
