この記事を書いた人


西井佑一(にしい ゆういち)
愛知県豊橋市の「とよはし練成塾」の教室長。一人で中学生・高校生の全ての教科(英数理社国)を指導している。塾講師歴13年でこれまで集団塾・個別指導塾で指導経験あり。これまで多くの生徒を第1志望に合格させた経験を踏まえて勉強法や入試情報をお伝えします。

高校生の勉強法

【英単語の覚え方】1週間で英単語1000語暗記できる勉強法!

豊橋の学習塾「とよはし練成塾」の西井です。大学受験勉強で一番最初にやるべき科目は英語です。そして英語の勉強の中で最初にやるのが、英単語の暗記です。

英単語を知れば英語長文も読めるようになりますし、リスニングも聞き取れるようになります。ただ、しっかり覚えていないと大変です。今回は、英単語の効率的な覚え方について紹介していきます。

この記事の目次

①英単語がなかなか覚えられない理由は?

②どの単語帳を使うべきか?

③英単語の効率的な覚え方は?

④英単語を覚える時の注意点は?

⑤とよはし練成塾での指導法は?

①英単語がなかなか覚えられない

花子さん
花子さん
毎日単語を覚えているんですが、すぐに忘れてしまいます・・・。
先生
先生
それは大変ですね。最初になぜ英単語をなかなか覚えられないのかについて考えていきましょう。

なぜ英語の勉強を頑張っているはずなのに、ちゃんと覚えられないのでしょうか。それは、ずばり「勉強量が足りない」からです。塾の生徒の中にも、「何回も暗記はしているのに、すぐに忘れてしまう。」と言う人がいますが、問題は暗記にかける時間や、そのやり方にあるのです。

単語帳を軽く見たり、なんとなく覚えたくらいでは、英単語の内容は覚えられません。最低でも同じことを5回くらいは繰り返さないと「暗記」できないのです。

英単語を覚えることは「根性」がいります。なぜなら、いくら頑張って覚えても次の日になるとすぐに忘れてしまうからです。それが続くと気がめいってしまいます。ただ、そこを乗り越えることで、少しずつ英単語が頭の中に定着していきます。

ドイツの心理学者・エビングハウスがかつて「忘却曲線」というものを提唱しました。これは人は記憶した情報を「20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%忘れる」という理論です。

となると、あなただけでなく周りの受験生もみんな頑張って覚えた英単語をすぐに忘れてしまうのです。そう考えると少しほっとした気分になりませんか?

②どの単語帳を使うべきか?

花子さん
花子さん
どの単語帳を使って覚えていけばいいでしょうか?
先生
先生
発音がカタカナ表記されているものがオススメですよ。

本屋さんに行くと、非常に多くの英単語帳が並んでいます。その中で有名な英単語帳と言えば、

・「英単語ターゲット1900」

・「速読英単語 必修編」

・「ユメタン」

・「システム英単語」

などがあります。しかし、個人的にオススメする英単語帳は、「英単語FORMULA1700」(東進ブックス)です。

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この本は東進衛星予備校講師である安河内先生が作った、勉強効率を追求した英単語帳です。この本を1冊完璧にすることで、共通テストはもちろん、関関同立、GMARCH、地方国公立レベルは合格レベルまで行けます。

ただ、早慶上智や旧帝大レベルになると少し物足りないと感じるかもしれません。そのため、最初の1冊目はこの単語帳を使い、その後他の英単語帳に移るとよいでしょう。

【動画】英単語FORMULAの使い方・評価は?

 

またこの本のメリットは以下の通りです。

・発音がカタカナ表記であるため、発音記号が分からなくても単語が読める

・一つの単語に意味が一つだけ載っているため覚えやすい

・無駄に単語数が多くなく、コンパクトに内容が絞られている

そのため、個人的には市販されている単語帳の中で最も使いやすいものだと思っています。なお、音声CDは別売りです。(難易度を落とした「中学英単語FORMULA1400」もあります。英語が苦手な人や高1生はこの単語帳から始めると良いでしょう。)

③英単語の効率的な覚え方は?

先生
先生
今からは英単語の効率的な覚え方について見ていきましょう。

1.「知らない単語」を把握する

最初に「知っている単語」と「知らない単語」に分けます。知っている単語は既に頭の中に入っていますので、「知らない単語」を重点的に覚えるようにします。

なお、「見たことあるけど何だっけなあ」という単語は、実際は覚えていないので、これも知らない単語としてチェックしてください。

2.ノートに「知らない単語」を書き出す

次に「知らない単語」をノートに書き出していきます。最初にノートを4つ折りにし、その後、左側に「英単語」を、右側に「日本語の意味」を書いていきます。縦に順番に書いていき、一列分埋まったらそこで作業はいったんストップします。

3.10~15個ずつ区切って覚える

いきなり知らない単語を30個覚えるのは正直しんどいです。ですので、30個を一気に覚えるのではなく、二等分(15個ずつ)や三等分(10個ずつ)に区切るなど、覚えやすい個数ごとに覚えていくとよいでしょう。

そして単語の訳が言えるようになったと思ったら、今度は本当にできるようになっているか最初から確かめます。もし間違えてしまった単語があったら、その部分をもう一度覚え直し、全て言えるようになるまでテストを繰り返しましょう。

最終的に「1単語1秒」で言えるようにして下さい。なお、短期集中で終えるためには、最初から時間を区切って取り組むとよいでしょう。

4.なかなか覚えられない英単語を集中的に覚えること

英単語を覚え始めるとき、1回で覚えられる単語となかなか覚えられない単語を同じくらい力を入れて覚えていませんか?

一度で覚えた英単語はなかなか忘れないもの。一方でなかなか覚えられないものは時間をかけてじっくりと覚える必要があります。そのため、覚えられていない英単語にチェックをつけ、そこをピンポイントで覚えることで全ての英単語を覚えることができます。

また英単語の意味を頭の中でイメージして覚えていくことも有効的です。例えば、「apple」なら頭の中にりんごを思い浮かべるといった具合です。こうすることでより覚えやすくなります。

5.発音やアクセントを意識して覚えること

英単語を覚える際に付属の音声CDを使って、正しい発音・アクセントをチェックしておきましょう。発音・アクセントを覚えることで、リスニング力がつくことはもちろん、目だけでなく耳からも覚えられるので、より記憶に定着しやすくなります。

また大学生になっても英語を勉強したいと考えている受験生は、普段から発音やアクセントを意識しておくと、TOEICやTOEFLのリスニングでも活きてきます。

6.しつこいほどに復習をする

先ほど紹介したように、人間の脳は「忘れる」ようにできているため、いくらその日に頑張って覚えても、次の日になると大部分を忘れてしまいます。ただ、定期的に復習をすることで「忘れにくく」なるため、英単語を覚えた後はしっかりと復習をしましょう。

なお、復習をするタイミングは以下の通りです。

1 覚えた直後に、復習する(数分間でもOK)

2 1日後に再度復習する

3 1週間後に復習する

4 2週間後に復習する

5 1か月後に復習する

この5つのステップを実践することによって、一度覚えた英単語を長期的に記憶に留めることができます。

7.接頭辞と接尾辞を覚えると暗記がラクになる

実は英単語の中にはいくつかのパーツに分けることができるものがあります。そのパーツの一つが接頭辞です。

接頭辞とはある言葉の前につくことで意味に特定の変化をもたらすパーツのことです。これを覚えると、単語の頭だけ見ればだいたいの意味は想像がつくようになります。そのため、余力があればぜひ接頭辞や接尾辞を覚えるようにしましょう。

接頭辞の具体例

mid(中間の):midnight(真夜中)

pre(前の):prepare(準備する)

tele(遠い、電信の):telephone(電話)

⑤英単語を覚える時の注意点は?(1)

先生
先生
最後に英単語を覚える時に気を付けることについて見ていきましょう。

【動画】1週間で1000単語武田塾式暗記法

①1日10個ずつでは効果が少ない

「1日10個ずつ完璧に覚えていくんだ!」という考えで勉強していくとどうなるでしょうか?

一般的に多くの英単語帳は1000語以上の単語が収録されています。そうなると、1日10個ずつのペースだと1000語覚えるのに100日かかります。

みなさんは100日経ったときに、最初の方の単語を覚えている自信はありますか?きっとほとんどの内容を忘れてしまっているでしょう。

先ほどの忘却曲線に照らしてみたら覚えている内容はどんなに良くても10%以下です。そう考えると、この覚え方は非常に非効率です。

なので、英単語は1日100個覚えるようにして下さい。そうであれば10日で1000語覚えることができます。とはいえ、1回では全てを覚えることができませんので、2周3周と繰り返し、瞬間的に言えるようになるまで反復練習をしましょう。

②単語カードを作っただけで満足しない

単語カードを使うメリットは、「シャッフルできる」、つまり「順番を変える」ことができることにあります。ただ、一方でカードを作るのに時間がかかってしまうというデメリットもあります。

ですので、くれぐれも単語カードを作っただけで満足しないようにして下さい。また、最初から単語カードを作るのではなく、ある程度単語を覚えたけど、どうしても覚えられない単語があるという場合に、その単語だけを単語カードに書いていくとよいでしょう。

③大学入試に必要な英単語数は?

大学入試に必要な英単語数は以下の通りです。

・中学卒業まで必要な英単語数 1,200語

・高校生が学校で学ぶ英単語数 1,800語(合計3,000語)

・英検2級合格に必要な英単語数 5,000語

・難関大学合格に必要な英単語数 6,000語

このように大学入試、特に難関大学に合格するためには相当数の英単語を覚える必要があります。そのため早い時期から継続的に覚えていくようにしましょう。

④英単語学習はいつから始めるべきか?

上で見たように高校生が3年間で覚えるべき英単語の数は1,800~4,200語です。そのため、3年生になってから英単語を覚えだすと、あまりにも時間がかかってしまい他の勉強に手が回らなくなってしまいます。

また、英語の場合、英単語を知らないと英文法や長文読解、リスニング、英作文に支障が出てくるため、そういう意味でも早い時期から英単語を覚える必要があります。

理想を言えば高1の4月から英単語学習は始めた方がいいです。ただ、既に高2や高3の方もいるでしょうから、そのような場合は「今日から」でも学習をするようにしましょう。

一日100語ペースで行けば、一か月で1000語はマスターできるはずです。これを続けていけば2~3月、遅くとも半年あれば受験に必要な英単語を習得することができます。

また、英単語の勉強を終えた後は、「英文法」の授業に入っていきます。生徒のレベルに応じて「英文法レベル別問題集の①~④」のいずれかから順に始めていきます。同時に「英熟語」の宿題を出していき、語彙力の強化を図っていきます。

⑤英単語を覚える時の注意点は?(2)

【動画】 単語・熟語の勉強法

①最初は「1単語=1つの意味」から覚えよう

単語帳を見ると、1つの英単語に複数の意味が載っていることが多いです。ただ、これらを全て覚えようとするとあまりにも時間がかかってしまいます。

そのため、最初は一つの意味に絞って覚えるようにしましょう。単語帳の最初に書かれている意味や自分が覚えやすい意味などみなさんの中でルールを決めて覚えていけばいいでしょう。

意味の分かる単語をコツコツと増やすことで自然と語彙力は高まっていきます。そして長文読解などをする中で、覚えた単語の意味と違う意味が出てきた時にそこで再度覚えていけばいいのです。

②「日本語→英語」はやるべきか?

結論から言えばやる必要はありません。その理由としては、「時間があまりにもかかりすぎる」からです。

「英語→日本語」を覚えるよりも「日本語→英語」を覚える方が4倍近く時間がかかります。また、入試問題は長文読解やリスニングが中心ですので、英語を書ける必要性はあまりありません。

英作文も近年は自由英作文で出ることが多いため、自分の知っている英単語で文を作ることができます。ですので、まずは「日本語→英語」をしっかりと覚えるようにしましょう。

③英単語を書いて覚えるべきか?

この質問に対する私の答えは「NO」です。その理由は、「時間がかかりすぎる」からと「書いただけで満足してしまう」からです。

小学校のころの漢字の宿題や中学生のころの英語のノートに英単語を書くといった宿題を思い出して下さい。みなさんはあの宿題で漢字や英単語が書けるようになりましたか?おそらく多くの人が、「書けるようにならない」と思ったはずです。

むしろ1ページ分書いたことに満足していませんでしたか?「書く」ということに気をとらわれすぎて、「覚える」ことに意識がいかなくなってしまうとマズいです。

今やるべきことは、知らない英単語を覚えることですので、「書く」ことをせずに声に出したり、音声CDを聞くといったことをまずはやっていきましょう。

④長文の中で英単語を覚えるべきか?

英単語帳には「普通の単語帳」と「長文型の単語帳」があります。そして、人によっては「長文型の単語帳」を使って覚えた方がいいという人もいます。(代表的なのが「速読英単語 必修編」などがあります。

しかし、最初のうちは「普通の単語帳」を使って覚えるべきです。それは、単語を覚えることに専念できるからです。意味が十分に分からないうちに(語彙力のないうちに)長文型の単語帳を使うことは非常に非効率です。

ある程度単語力をつけ、さらに語彙力をつけたい場合や長文に慣れたい人は「長文型の単語帳」を使っていくようにしましょう。

・英単語はすぐに忘れるものと心得ること!

・忘れてもめげずに繰り返し復習をすること!

・おすすめの英単語帳は「FORMULA英単語1700」!

⑥とよはし練成塾での指導法は?

先生
先生
とよはし練成塾での英単語の指導法について紹介します。

とよはし練成塾では、大学受験を中心に学習する生徒や推薦入試を目指して定期テストの勉強に力を入れている生徒など、様々な学生が在籍しています。

その中で国公立大学や難関私立大学を受験する生徒には、入塾してからすぐに英単語の宿題を出します。(目標は高3に入るまでに入試レベルの英単語を身に付けることです。)

やり方は、

1.「知っている単語」と「知らない単語」に分ける

2.「知らない単語」をノートに書きこむ

3.声に出して覚える(覚えにくい所を重点的に覚える)

4.ストップウォッチを使って「30単語を40秒」で言えるように練習する

5.講師がタイムを測定する(途中でつまづいたら再度暗記をする)

といった流れとなっています。ただ、最初の授業はやり方を伝えるために、授業内で上の1~5のことをやっていきます。

設定タイムは本来「30単語を30秒」ですが、最初のうちは「30単語を40~50秒」にしています。そうしないといつまでたっても次に移ることができないからです。何回か反復して行ううちに少しずつ、「30単語30秒」に近づけばOKとしています。

また、2週目以降は宿題で出したものができているかどうかをチェックします。ただ、ほとんどの生徒は完璧に覚えることができません。そのため、最初の一か月は単語の暗記方法を身につけることを行っていきます。

英単語が瞬間的に言えるようになれば、次に英文法や長文読解の授業に切り替えていきます。

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