名城大学国語（2023）の入試対策、過去問分析、おすすめ参考書や問題集は？

と思っている高校生や浪人生のみなさん！

今回は「名城大学国語（2023）の入試対策と過去問分析、おすすめ参考書や問題集は？」についてみていきますよ。

✓内容

✓対象となる人

✓記事を書いた人　

名城大学の国語の配点、試験範囲、難易度は？

ア　名城大学国語の配点は？

→全体の25～30％前後の配点

名城大学の国語は文系学部で試験範囲となっています。

そして学部ごとに国語の配点を見ていくと、

となっています。

イ　名城大学国語の難易度・解答時間・出題範囲は？

→難易度は標準レベル

名城大学の国語は全問マークセンス方式で試験時間は60分です。

また、大問の構成は現代文が2題、古文が1題、国語常識が1題となっています。

そして、出題内容は、

となっています。

そして名城大国語の難易度は標準レベルです。

ただし、問題量が多いのでテンポよく解く必要があります。

基本的には(3)・(4)を10～15分程度で解き、その後(1)の現代文を25分、(2)の古文を20分程度で解くようにしましょう。

また、

といったことを行い、国語の基礎力をつけてから問題演習に取り組むようにしましょう。

名城大学国語（2022）の過去問分析は？

なお、下で解説している問題は法・経営・経済・外国語・人間・都市情報学部のA・F・K方式（2022）の問題となっています。

ア　2022年名城大学国語（第1問・現代文）

→内容は読み取りやすい文章であった

第1問は「文明としての教育」がテーマの現代文（評論）でした。

文章量は長めですが、比較的話の内容はつかみやすいです。

また、先に問題文を読んでから本文を読むようにすると、より効率的に読み進めることができます。

問1は漢字の読み書きですのでここでしっかりと点数を取るようにしましょう。

問2は空欄補充問題です。

空欄部の前後の文章をよく読み、話の流れに合う選択肢を選ぶようにしましょう。

問3は問題文を文章のどこに入れたらいいかを答える問題です。

問題文中にある「その意味で」がヒントになります。

問4は空欄補充問題です。

空欄部ア・イの前に「要するに」とあるので、

A　要するに、Bは「A＝B」となり、Bの内容がAでも書かれていることになります。

問5は空欄補充問題です。

空欄部ウ・エの後はその具体例が書かれていますので、そこをしっかりと読んでいくと答えが分かります。

問6は「いささか逆説的にはなります」と筆者が言う理由について答える問題です。

「逆説的」とは「真理に反しているように見えて実は一面では正しい様子を指す」という意味です。

問7は「われわれが～ないでしょうか」の意味を捉える問題です。

傍線部2の段落の2文目、「この植物の名は～」がヒントになります。

問8は「しかし、真実はそうではない」の意味を捉える問題です。

「しかし」の前の内容が「真実」にあたります。

問9は本文の内容に一致する選択肢を答える問題です。

選択肢⑤は最後の4段落の内容と一致します。

イ　2022年名城大学国語（第2問・古文）

→主語を補いながら読んでいくとよい

第2問は「枕草子」（古文）が出題されました。

文章は標準的な長さですが、やや内容が読み取りにくい文章です。

問題の選択肢や注釈などからどんな内容についてかを判断するようにしましょう。

問1は空欄補充問題です。

空欄の前後の内容から、空欄部はプラスの内容の意味を持つ言葉が入ることが分かります。

問2は語句の意味を問う問題です。

単語の意味と文脈から正しい選択肢を選べるようにしましょう。

問3は傍線部の意味を解釈する問題です。

傍線部中の「かからで」は傍線部前にある「二月午の日の暁に～まことにわびしくて」を指しています。

問4は文法問題です。

dは「遠から<未然>ぬ」なので、「ぬ」は打消の意味になります。

問5は現代語訳に関する問題です。

注釈を見ると「鳥のあと」は、「鳥の足跡のように一字ずつ区切って書いた下手な文字」とあります。

問６は指示語に関する問題です。

「さ」は直前の内容の「まことに難波わたり～」を指しています。

問７は主語を答える問題です。

傍線部Ⅴを含む段落の最初に、「よき人の御前に女房いとあまた候ふに」とあるので、集まっているのが女房と分かります。

問8は省略されている語句を答える問題です。

傍線部Ⅵを含む文の「上の女房の」の「の」は同格の意味です。

ウ　2022年名城大学国語（第3･4問・文学史、現代文）

→資料の読み取り問題は慣れが必要

A　第3問

第3問は文学史の問題です。

AとCは難しいですが、B・D・Eは確実にできるようにしましょう。

B　第4問

第4問は「民主主義の条件ー大人が学んでおきたい政治のしくみ基礎のキソ」（現代文）が出題されました。

文章と資料を元に、傍線部が本文と表の内容にもとづいていれば「1｣をそうでなければ｢2｣をつける問題です。

傍線部2の「今はきっと増えている」、傍線部8の「新興国でも、～」、傍線部9の「日本では、～」は本文などに書かれていない内容です。

このタイプの問題は共通テストの過去問や予想問題集などで慣れるようにしましょう。

ア　高３の１学期まで

→古文・漢文の基礎固めを中心にやろう

高３の１学期は古文・漢文の基礎固めを中心に行いましょう。

それは古文単語や古典文法、漢文句法の知識がないと文章問題を解いてもなかなか点数が伸びるようにはならないからです。

夏休みから読解の練習ができるように計画的に勉強を進めていきましょう。

①現代文

・語彙力のアップ：「現代文キーワード読解」

＊名城大学では語句の意味を問う問題が出るので、「キーワード読解」で出てくる用語の意味をしっかりと覚えるようにしましょう。

・現代文の読み方を学ぶ：「ゼロから覚醒はじめよう現代文」

＊時間に余裕があれば、「入試漢字マスター1800+」などで漢字の読み書きの勉強をするようにしましょう。

②古文

・古文単語の暗記：「読んで見て覚える重要古文単語315」

・古典文法の復習：「富井の古典文法をはじめからていねいに」、「基礎からのジャンプアップノート古典文法」を解く

・古文常識の復習：「源氏でわかる古典常識」を読む

③漢文

・漢文句法の暗記：「漢文ヤマのヤマ頻出重要句法66」、「基礎からのジャンプアップノート漢文句法」を解く

イ　夏休み

→基本的な問題集を使って読解のしかたを学ぼう

夏休みからは本格的に文章読解の練習をしていきます。

いきなり入試レベルの問題を解くのではなく、最初は基本的なレベルのものからやっていくといいでしょう。

①現代文

・基本レベルの問題集を解く：「入試現代文へのアクセス基本編」

②古文

・古文読解の勉強をする：「富井の古文読解をはじめからていねいに」、「古文上達基礎編読解と演習45」を解く

③漢文

・漢文の問題に慣れる：「漢文道場基礎編」を解く

ウ　秋～入試直前

→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう

秋以降は問題演習がメインとなります。

まずは共通テストの過去問を解き、共通テスト模試に備えていきます。

その後は応用レベルの問題集を解いたり、記述対策の問題集を解いたりして実践力をつけていきましょう。

②古文

・共通テスト対策問題集を解く

・応用レベルの問題集を解く：「岡本梨奈の古文ポラリス1･2」

③漢文

・共通テスト対策問題集を解く