大学入試共通テスト(日本史)プレテスト問題分析

 豊橋市の個別指導型学習塾「とよはし練成塾」の西井です。当塾は大学受験・定期テスト対策に評判のある個人塾です。今回は「大学入試共通テスト(日本史)プレテスト問題分析」についてみていきます。

 

 

1 大学入試共通テストとは?

 

 2020年の入試からセンター試験に代わり、いよいよ大学入試共通テストが始まります。新しい試験の大きな特徴としては、

①現代文・数学ⅠAで「記述式」の導入

②英語のリーディングとリスニングの点数比が「1:1」になる

③知識に加えて、文章や図・資料を読み取る力が重視される

といった特徴があります。

 

 ですので、従来のセンター試験に比べると、難易度は圧倒的に高くなります。今までのように高3から受験勉強では間に合いません。普段から学校の宿題や定期テスト勉強に加え、大学入試勉強(特に英語・数学・国語)をしっかりとやっていくようにしましょう。

 

2 共通テストで日本史はどう変わる?

 

 次に日本史について見ていきます。日本史はセンター試験であれば、知識さえあればそこそこの点数を取ることができました。しかし、共通テストでは「文章を読み取る力」「重要用語の意味・定義」を知らないと解くことができません。

 

 ここでセンター試験との相違について見ていきます。

①資料読解問題の増加

→ほとんど全ての問題が「資料」「グラフ」「写真・絵」を読み取る問題となっています。そのため、単純に日本史の知識を覚えただけでは通用せず、資料などを読み取る読解力も必要になってきます。

 

 センター試験(平成31年度)では資料読解問題が4問しかありませんでしたが、平成30年度の試行調査(プレテスト)ではなんと21問も出題されています。このことから問題を解く時間も今までに比べると長くかかることが分かります。

 

 ただ、あくまで日本史の試験ですので、読解力だけでは正解にたどり着くことはできません。教科書レベルの知識をしっかりと身に付けたうえで問題に取り組むようにしましょう。

 

②正解を複数選ぶ問題が出た

→今までのセンター試験では1つの問題には答えが1つでしたが、共通テストでは、答えを複数選ぶ問題も出ています。(9択の中から正解を2つ選ぶ。)そのため難易度が上がったといえます。

 

 また、「あなたはどちらの考えを支持するか?」といった問題も出題されています。これは自分の選んだ選択肢ごとに正解が分かれているというものです。こういう新傾向の問題も徐々に出るようになるでしょう。

 

3 平成30年度試行調査(プレテスト)を解いてみた

 

 最後に私が平成30年度試行調査(プレテスト)を解いてみましたので、その感想を書いていきます。まず、解き終わったことに感じたことは、

「文章が長いな~」

「資料が多いな~」

ということです。従来のセンター試験に比べると、解答時間は倍近くかかる気がします。以下設問別に見ていきましょう。

 

【動画】 平成30年試行調査(日本史)解説動画

 

 

第1問(18点) 総合問題【開発・災害と人々の関係史】

問1 年表を読めば難しくない

問2 アから「新田開発」、イから「阪神・淡路大震災」、ウから「行基」が分かるかどうか

問3 エの「銭座」は江戸時代で時代が違う

問4 史料Kには「死者もなし」とあるので選択肢①は違う。また④の「文化財としての価値は低い」は可哀想。

問5 資料アから「外国の技術を使って輸出するようになった」、ウから「住民の声を政府は無視した」ことを読み取れるかどうか

問6 結構難しい。選択肢bが「環境アセスメント」なので最後に来ることはわかる。また選択肢dも「陸・海軍」とあるので比較的最近の出来事と分かる。

 

第2問(15点) 古代政治・社会【古代の官道制度】

問1 Xは分かるが、Yは難しい。というより選択肢の意味があまり分からなかった。

問2 (1)備後・安芸などの旧国名が分かれば簡単。知らないと難しい。(2)資料を読めばできるが、Xは比較的難しい。

問3 正解を2つ選ぶ問題。「歴史的事実」は答えを見つけるのが難しい。地図からそこまで読み取れなかった・・・。

問4 資料Ⅰが一番内容を理解しやすかった。

 

第3問(15点) 中世総合問題【中世における外的影響と社会の変化】

問1 これは簡単。服に注目。

問2 消去法でいける。ただ選択肢②と④で迷いそう。

問3 (1)これも消去法でいける。そんなに難しくない。(2)Xの「金肥」は江戸時代なので時代が違う。

問4 15世紀は室町時代の中期~後期。aの南北朝の動乱は14世紀末に終わった。

 

第4問(15点) 近世総合問題【近世社会における資料とその役割】

問1 選択肢sとbの識別が難しいので、資料Aをよく読むこと

問2 (1)簡単な問題。元禄文化と化政文化の人物を整理しておくこと。(2)甲の「おろしや船」から「ロシア」と読み取れるかどうか。

問3 Yが若干難しい。物見遊山の意味を知らないと難しい。

問4 資料をよく読めばできる問題

 

第5問(16点) 近代経済・外交【近代日本の経済・国際関係】

問1 松方正義のしたことは、「中央銀行」「銀本位」

問2 データ自体に誤りはなく、デフレの長期化と関連がないデータを選ぶ問題。データの誤りを真剣に探してしまった。

問3 資料を読めばできる問題

問4 選択肢②か③で迷う。③は大日本帝国憲法をつくっている時の絵。

問5 いい問題だと思う。選択肢④はすぐわかるが、選択肢③は奥が深い。「日本が賠償金をもらう→イギリスから船を買う→イギリスが儲かる」という思考回路がいる。

 

第6問(21点) 近現代総合問題【近現代における時代の転換点】

問1 選択肢②か③で迷う。③は白樺派、用語の定義をしっかりと覚える必要がある。

問2 戊申詔書、新聞紙条例の意味を知らないとキツい

問3 選択肢①か④で迷う。①の小学校教育の普及は明治時代。

問4 これもいい問題。「民本主義」とは何かを知らないとできない。

問5 またまたこれもいい問題。高度経済成長の流れを問う問題。

問6 ④だけ時代が後。

問7 「あげられた歴史的事象」は②を選んだ方が答えやすい。

 

 

 

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